身体的障害者の雇用環境、労働環境

先天的な身体的障害をお持ちの方、後天的に身体的障害を負ってしまった方の、労働環境は、年々、よくなっていると言えます。

日本では、欧米と比較すると、1970年代では、身体的障害をお持ちの方に対する、雇用環境の整備は非常に遅れていました。1980年代の急速な経済発展に伴い、身体的障害をお持ちの方が、社会で活躍する場所、自立して生きていける社会を実現する動きが急速に高まり、2013年には、より大幅に障害をお持ちの方の雇用環境はよくなります。

身体的障害をお持ちの方は、精神的障害をお持ちの方と異なり、たとえば、足に障害のある方でも、近代のオフィスではバリアフリー化が進み、また、社内でのお仕事も多く、健常者とほぼ同様に活躍することができます。

特に、最近のコンピュータ化により、身体的障害をお持ちの方でも、事務処理は、コンピュータを使用して行うので、わざわざ、高さのあるキャビネットから、伝票や帳票をとるなどの、物理的に力を要する仕事は、ほとんどなくなりました。

このため、身体的障害をお持ちの方でも、十分に活躍できる労働環境が出来上がりつつあるといえます。

■参照・参考
理研女子、飛んだ食わせ者だぎゃ!
IPS細胞かSTAP細胞打てば治るかな?

天地明察 Look Heaven and Earth

冲方丁の小説で、今年の本屋大賞になり、直木賞にもノミネートされていた作品。吉川栄治文学新人賞(時代小説ではかなりの権威)でもある。

本屋大賞は、本屋、つまり販売側が選ぶ賞で、出版側が主催する賞よりも読者目線に近く、読んでみて素直に楽しめる作品が多い。

読者からの率直な支持に近いという意味では、芥川賞や直木賞よりも、本屋大賞を貰うほうが、名誉ではなくとも作家冥利に尽きるのではないかと思える。

冲方氏はライトノベル出身のポップな作家だったが、急速に筆力を増しましたなぁ。天地明察はかなりすごい。でも吉川栄治相当というにはちと重厚さに欠けるだろうか?

1人の人物が、碁打と算術家と天文方の三つの役どころで揺れ動く様を被せて書いているのが面白いところだが、碁のところは掘り下げ不足な感じもする。

舞台は4代将軍家綱から5代将軍綱吉の頃で、古来より使用されている宣明暦が、想定している一年の長さが微妙に合っていないことや、時の経過と共に星の位置がずれてきていることにより、正確な暦といえなくなってきていることから、新しい暦を導入しようとしていた頃の話。

この頃はかなり激動の時代だったようだが、大陸で明が滅びて清が起ったことを考えると、そりゃ激動になるのは当然なんだろう。

5代将軍綱吉は出来た君主だったのか、ダメな君主だったのか、毀誉褒貶が激しい将軍だが、綱吉の母の桂昌院は、高麗人を母として生まれたという説があり、綱吉が将軍に就いた背景は、老中堀田正俊のクーデターと言ってもよいぐらいの強引な手回しがあってのこととなっている。

4代将軍家綱は、若くして突然病没している。
元から線が弱い体質ではあったが、流行り病ということでもなかったらしい。

そして堀田正俊は殿中で親類の稲葉家の者に刺殺される。
刺殺されたのは、有名な生類憐れみの令の頃。
まぁ荒れまくってますわな。

8代将軍吉宗は綱吉を尊敬していたとされているが、吉宗の母親は出自が怪しく、清か高麗の人だったのではないかという説がある。

吉宗が将軍になるまでの過程は、紀州徳川家の内部で変死とも言える病死でライバルが居なくなり、将軍家後継でも病死が相次いでいるので、まぁ普通に謀殺だろうと思える。

5代将軍と8代将軍は、大陸からの強い干渉があったと見て良いのだろう。

綱吉の頃は、清、朝鮮、日本の間での三角貿易により莫大な利益が上がって、元禄バブルが発生していた。
制御できないインフレで、財政はメタメタだったらしい。

その頃に改暦の機運があったというのは、明が滅びて、新しい暦を導入する必要があったと思える。
また、ユダヤ商人(日本に出入りしていたオランダ人と、朝鮮に出入りしていたベルギー人はユダヤ勢力)の入れ知恵で、三角貿易に先物取引を取り入れたから、先物に伴う利息計算の上で、今まで以上に時間に厳密である必要があったから、清朝日+ユダヤ商人の間で、正確な暦を導入する必要があったと思える。

4代将軍に仕えた名大老、会津藩主、保科正之は、豊作時に余剰米を備蓄し、凶作時に放出(財政出動)する、ケインズ理論とも言える治世を行い、奔放なインフレや、景気が下がった時に馬鹿のひとつ覚えみたいに緊縮するといった行き当たりばったりの経済を改善した。

それが5代綱吉ではアホみたいにバブルで、8代吉宗では諸大名に悪評頻々だった超デフレ政策になっているのだから、3代家光や4代家綱のあたりでは日本の国益を主眼とした主体性のある経済を目論んでいたのに、5代以降は強い外国の言いなりになって財布を開いたり閉じたりしていた気配がある。

中韓の顔色伺いが露骨な民主党政権のこの時期に、4~5代将軍の頃を舞台とした天地明察が書かれて注目を浴びたのは、まったく無関係というわけでもない気がする。

やはり大きな賞を取るレベルの文学作品は、時代を写したものであるべきなのだろう。
ただ技巧が優れているとか面白いだけでは足りない。

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